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主体的な研究のすすめ方

  • 学生は主体的に自分の興味等に従って勉強して自分の研究テーマを設定し、Principal Investigatorを説得します。したがって各自が主体的に動かない限り研究テーマは永遠に決まらず、研究も始められず、論文も書けないということになります。その過程で、誰にでも研究内容や研究の進め方について助言を得ることは自由です。その場合でもPrincipal Investigatorから主導することはないので、会議の時間等すべて自分でアレンジしてください。
  • 研究テーマにはおのずから難易というものが存在します。新しい概念やヴィジョンをつくることはより多くの知識の習得や時間を必要とし、創造性も不可欠です。それに対して、既にある概念、技術を具体的な事例に適用して評価するといった研究は比較的容易で不確実性が少ないでしょう。
  • 研究の進め方は以下のとおりです。事例研究的な研究を行う場合でも、その背景や概念・技術を把握する必要があるので進め方は同じです。
    1. 現行の問題分析
      ニーズ調査や未来ヴィジョンをもとにした問題設定。さらに設定問題及び類似問題について今までどのような研究がなされているか、そこでの提案についての評価を行う。最低限30篇ほどの学術文献(本や雑誌記事以外の)を読むことが必要です。
    2. 問題解決のための提案
      当該提案がどのように問題を解決するか、他の提案と比較してどのような利点あるいは欠点を持つかの分析
    3. 提案の検証
      シミュレーション等により当該提案が2での分析どおり問題を解決するかどうか検証する。分析どおりの効果が得られなかった場合はその理由について検証する。
    4. 提案の改善
      分析どおりの効果が得られなかった場合、その理由についての検証結果に基づき改善提案をする。その検証のために2に戻る。
    5. 研究結果を総括し、研究をさらに発展させる方向について考察する。研究の抽象化を行う。
  • 研究遂行のすべての段階において、明確かつ詳細な文書化が必要です。各段階での成果を研究室セミナー等で発表することによって、次の段階に進みます。各段階における詳細な文書化によって、卒業・修士論文作成の労力は分散されます。また研究成果を外部に発表して批評を受けることは重要です。最低1回の学会発表、できれば学術論文としての出版を期待します。